「震災で円高」もはや再来しない

 「震災で円高」という言説は2011年3月11日に起きた東日本大震災の際、「日本の損害保険会社が支払いに備えて外貨資産を崩す」という真偽不明の情報があり、その思惑が実際に円高を惹起したことに由来する部分が大きそうである。
 東日本大震災時の「円買い」思惑を支えた貿易黒字
 円は貿易黒字通貨から貿易赤字通貨へ

さしずめ円安終焉濃厚と昨年から何度も書いてる拙者だが、年明け早々円安に振れ、怪しい様相である。

東日本大震災時の円高は真偽不明の情報に踊らされたことが大きそうだが、今回は実態を反映した結果という事か。

そもそも拙者の円安終焉の根拠は日米金利差が縮小して円安が解消(緩和)に向かうという予想からなのだが、ちょっと極端だが以前の投稿で触れたように日本経済の実態は円が売られる方向という認識を持っている。
そうなると、仮に日米金利差が縮小して円安解消圧力となれば、潜在的な円売り要因とのぶつかり合いはあるものの、円安解消圧力の分は円安に動くと踏んでいる。
只、その金利差縮小がもたもたしている状況だ。