拙者の積立投資は金額がしょぼい為、ETFでは定額積立がやりにくいが、ETFで持ちたい銘柄については次の方法でETFを購入している。
日々の積み立ては100円~購入可能な非上場ファンドで行い、ある程度の金額になったら、そのファンドからETFに乗り換えを行う。(拙者のポートフォリオで「踏台」としている銘柄が該当)
その時、非上場ファンドからETFへの乗り換えで、タイムラグが生じると市場価格の変動によって、乗り換え価格に差が出るという問題が生じる。
また、外国株式などの海外物ファンドで為替ヘッジなしの場合は為替変動も加味され、余計に売買タイミングが気になる所である。
なので、非上場ファンド売却時の基準価額決定タイミングを掘り下げてみる。(ETFは国内ETFとする)
まずは大手証券会社2社の説明を見て行こう
Q 投資信託の基準価額はいつの市場、いつの為替を反映しているの?(国内資産と海外資産ごとにご案内)
A 基準価額は、ご注文日の当日が約定日となる投資信託(投資対象が国内資産等)は、ご注文日の当日の国内マーケットの終値を基に算出されます。
また、ご注文日の翌営業日が約定日となる投資信託(投資対象が海外資産等)は、ご注文日の当日の海外等のマーケットの終値を基に、円換算して算出されます。
為替レートはご注文日の翌営業日、午前10:00頃(日本時間)の投資信託協会が定めるレートが適用されます。
なお、基準価額は約定日の翌日に前営業日の日付で公表されます。
※約定日の前日に日本が休場で、海外マーケットが開いている場合には、そのマーケットの終値が基になります。
※注文申込締切時間以降の発注や非営業日の発注の場合、翌営業日がご注文日となります。
※休場日に発注した場合は、約定日にご注意ください。
(出典:SBI証券)

~ タイミングの最適解 ~
▼非上場ファンドを売却→約定した翌営業日前場でETFを購入
売却する非上場ファンドの基準価額は、約定日の翌営業日に対象となる海外市場の終値等で決定されるので、非上場ファンド売却→約定の翌営業日に前場寄付でのETF購入が一番海外市場との乖離がなさそうである。
只、為替ヘッジなしの場合は為替も関係するので為替に重点を置くと、為替決定の午前10時頃にザラ場でのETF購入が為替に関しては最適となりそうだ。
ザラ場で購入となるとイヤでも値動きが見れてしまい、寄付後にETFの価格が下がっていれば良いが、上昇していると高掴みする事となる。
そうなると、値下がり期待の指値注文をしたくなったり、相場から目が離せなくなって下がるタイミングを待つという事になりかねない。
日中仕事をしている拙者にとっては負担となるし、ずるずると値上りが続き、購入しそびれるという事も当然起こり得るわけである。
そうなると結局、寄付でのETF購入が良さそうだ。(但し、急激に円安が進行していなければ)
尚、細かい部分になるが、非上場ファンドを売却注文する時点で、翌営業に購入するETFの価格は当然定まっているわけではないので、拙者は次の方法で帳尻を合わせている。
非上場ファンドを売却注文しようとする時に乗り換え候補のETFの価格を見て、その価格の90%の額から更に100円を引いた金額で非上場ファンドを売却します。(この10%分は翌営業日までの価格変動を考慮)
例えば、購入する乗り換え先のETFが1,000円であれば、非上場ファンドは800円売却する。(1000×0.9-100)
そして、翌営業日にETFを購入するわけだが、価格は当然変動しているわけで、例えば950円で購入となれば、非上場ファンドの売却額が150円足りないので、後日非上場ファンドを150円売却して帳尻完了となる。
このように90%だけではなく100円を引いておくのは、50円の差額しか出なかった時に非上場ファンドの最低売却金額が100円である為、50円では売却できないからである。