過去5年間の「金価格」と「ドル円相場」の相関を検証してみた。
そもそも日本の金価格はドル円相場の影響を諸に受けているので、普段見慣れた日本の金価格は為替相場と似た動きになる要素が多分にある。
では、ドル建ての金価格自体はドル円相場とどのうような相関があるのか?
金価格はLBMA金価格(円ヘッジベース)がベンチマークのファンドを用いて検証してみたら意外な結果となった。
┃検証
合成グラフは縦軸の割合も合わせている。
LBMA金価格(円ヘッジベース)のグラフは「三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)」を用いた。
5年前から2021年までは僅かに逆相関と言えば言えなくもないが、2022年中盤以降は最近まで結構逆相関となっている。
只、2024年に入って間もなく逆相関が崩れて、正相関の様相を呈している。
なので、今が潮目の変わり目なのか。
┃円ヘッジ有りの金(ゴールド)ファンド
今回検証で用いたLBMA金価格がベンチマークのファンド(円ヘッジ有)の他にベンチマーク無しを比べてみると、値動き・パフォーマンス共に大きな差がないようだ。
▼三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)
↑ LBMA金価格がベンチ
↓ ベンチマークなし
▼日興-ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)
▼ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
┃1つの疑問が
円ヘッジ有のファンドでも、日本の金価格が組み込まれている場合は、その部分はヘッジを行わないのではないかという疑問がある。
そうなると、日本国内の金価格も為替の影響を受け、円安になれば金価格もその分上がるわけだから、日本の金価格の組込み分に関しては為替ヘッジの抜け道になっているのではないか?
「日興-ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)」は、「主として日本を含む世界の金融商品取引所に上場されている金地金価格への連動をめざす」としている。
どちらであれ、日本の金価格の組込み割合が非常に少なければ気にする事もないと思うのだが。
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