純金ファンドの為替リスクをヘッジする

国内の金価格と言えどもドル円の為替の影響を大いに受ける。

海外の金を対象にしたファンドでは為替ヘッジありのファンドもあるが、拙者が使っているイデコ(SBI)の金ファンドは国内の金価格の値動きをとらえることをめざしたファンドである為、そもそも為替ヘッジという概念すらない。

只、冒頭で述べた通り、国内の金価格自体がドル円の為替の影響を大いに受けているわけで、これをドル円と逆相関がある海外債券ファンドでヘッジするとパフォーマンスはどうなるか、為替ヘッジありの金ファンドと比較検証してみた。

対象ファンド(イデコ・SBI)

三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド)

期間 1年 3年 5年 10年 設定来
リターン (解説) +34.73% +84.18% +140.80% +148.69% +185.35%
リターン(年率) (解説) +34.73% +22.58% +19.22% +9.54% +8.29%
リスク(年率) (解説) 16.05% 13.34% 13.47% 11.27% 13.93%
シャープレシオ(年率) (解説) 2.01 1.60 1.38 0.86 0.62


日興-インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)・・・ドル円ヘッジで使う

期間 1年 3年 5年 10年 設定来
リターン (解説) -4.46% -19.49% -15.39% -8.20% +16.12%
リターン(年率) (解説) -4.46% -6.97% -3.29% -0.85% +0.70%
リスク(年率) (解説) 5.63% 6.05% 5.54% 4.60% 4.13%
シャープレシオ(年率) (解説) -0.86 -1.16 -0.57 -0.17 0.14


上表2つを同時運用
海外債券ファンドの値動き幅はドル円相場の半分程度なので、海外債券を為替ヘッジで活用する場合は、対象ファンドの倍位持つ必要がある。
なので、上記の純金ファンド1に対して海外債券ファンドを2持つ必要があり、その割合で試算した。
損益などは(「金ファンド」+「海外債券ファンド」×2)÷3となる。

▼国内純金ファンド+海外債券ファンド

期間 1年 3年 5年 10年 設定来
リターン (解説) +8.60% +15.07% +36.67% +44.10% --%
リターン(年率) (解説) +8.60% +2.88% +4.21% +2.61% --%
リスク(年率) (解説) 9.10% 8.48% 8.18% 6.82% --%
シャープレシオ(年率) (解説) 1.24 -0.24 0.08 0.17 --

下表はLBMA金価格の為替ヘッジありがベンチマークのファンドであるが、それと比較するとパフォーマンスは落ちるが、収支は1年/3年/5年で全てプラスとなっている。

三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)

期間 1年 3年 5年 10年 設定来
リターン (解説) +9.48% +13.92% +49.77% --% +40.60%
リターン(年率) (解説) +9.48% +4.44% +8.41% --% +5.45%
リスク(年率) (解説) 13.16% 14.42% 14.46% --% 13.34%
シャープレシオ(年率) (解説) 0.75 0.37 0.63 -- 0.47


総括
拙者は今年始めたイデコは97%預金にしていたが、昨日、純金ファンド33%と海外債券67%にスイッチング&今後の掛金変更を行った。
先日投稿(遅かれ早かれ株価暴落。その時、資産をどう守るか!)したように、何れ起こるだろう暴落を意識しての戦略である。
「金」は昔から有事の際の安全資産と言われ、債券も株価が下がる時は上がると言われている事から、これら2つ、しかも異なる性格の金融商品を持つのも有りとの判断に至ったわけだ。