インド「NIFTY 50」のインバース(ベア)型投信

インドを代表する株価指数でる「NIFTY 50指数」のマイナス1倍の値動き(逆相関の値動き)をする「NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN (2047)」(以下、インドベアETNという)があるが、半年間の値動きを「NIFTY 50」と比較してみた。

そもそも「NIFTY 50」のインバース(マイナス1倍)の投信がある事を拙者は最近知ったのである。
新NISAでインド株ファンドの積み立ても行っているので、インド株単独暴落時にヘッジできる金融商品は何かないかと。
前回投稿の「遅かれ早かれ株価暴落。その時、資産をどう守るか!」で既にふれているが、この「インドベアETN」はあまりにも流動性が無い為、いざと言う時に使う想定はしていないが、気になるので今回取り上げてみた。

NIFTIY50及びインドベアETNとは
NIFTY 50」はインドを代表する株価指数で、インド・ナショナル証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額流動性、浮動株比率等の基準を用いて選定した50銘柄の株価を時価総額比率で加重平均し、指数化したもの。

対して「インドベアETN」はJPXの商品説明をほぼそのまま引用すると、
指数の変動率が、Nifty50 トータルリターン指数の前日比変動率(%)のマイナス1倍となるように計算された「Nifty50 デイリーインバースインデックス(トータルリターン)」との連動を目指す商品です。
との事だ。

昨日までの半年間の値動き比較

NIFTY 50

インドベアETN

NIFTY 50 ×-1とインドベアETN

NIFTY 50」のグラフを上限反転(マイナス1倍)させたものを「インドベアETN」に重ねてみた。
縦軸の比率も合わせている。
結構乖離があるという印象だ。

総括
インバース型ETF(ETN)はベア型投信(非上場)と違って、リアルタイムで売買できるのはメリットだが、記事途中でもふれたようにあまりにもこの「インドベアETN」に関しては流動性が低く、今回の検証のように乖離も大きい。
暴落のような有事の時は、もっと乖離する恐れがあり、危なくて使えない。

▼関連記事

~2024.5.20追記~
楽天証券の店頭CFD(指数CFD)にインドがある事を発見。
でも、これも「NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN (2047)」同様、流動性は大丈夫なのだろうか?
このCFDが使えれば、インド株ファンド単独暴落時のヘッジに利用できる。
でも、現在のようなショボい積立合計額では金額的な釣り合いが取れないが。。

~ 関連情報メモ ~(投稿後も追加・削除あり)

楽天証券ホーム > 楽天CFD > 楽天CFD銘柄図鑑 > インド50(インドニフティ50指数)

相場の特徴
インドニフティ50指数は、マクロ的、ミクロ的な要因など様々な要因の影響を受けるものの、巨大な人口がもたらす内需の拡大を主因に長期的に上昇傾向となっている。インドニフティ50指数の2000年以降の年間上昇確率(年初と年末の値)は78%。ただ、外生的な要因として、2008年のリーマンショック、2015年のチャイナショック、2020年のコロナショック、内生的な要因として、2016年の資産査定、高額紙幣の廃止、2023年のアダニショックなどがインド株式市場の押し下げ要因となった経緯がある。
インド金利(インド10年国債)と緩やかな逆相関(2000年から2022年までの相関係数は-0.275)
インドルピー(USDINR)と強い相関(2000年から2022年までの相関係数は0.888)
2000年から2022年までの平均月間変化率は4.96%
同期間において、7月と12月の上昇確率が70%と相対的に高い。続いて、8月と10月が65%となっている。
マーケットのひとりごと
インドに関する成長市場を表す言葉
インドに関する成長市場を表す言葉として、2000年代以降に著しい経済発展を遂げた5カ国の総称であるBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が有名。そのほか、IBSAC(インド、ブラジル、南アフリカ、中国)、VTICs(ベトナム、タイ、インド、中国)、E7(中国、インド、ロシア、ブラジル、インドネシア、メキシコ、トルコ)などがある。