インド株インデックス(正式)

円安終焉濃厚(ドル円)と先月から公言している拙者としては外国物は原則、為替ヘッジ有が良いと考えているので、インド株投信は「NZAM・レバレッジ インド株式2倍ブル」(以下、2倍ブル)を候補にしていたが、ヘッジなしの「iFreeNEXT インド株インデックス(新NISA対応)」(以下、iFree)を見かけたので比較してみた。

どちらもNifty50指数(インド)をベンチマークとしているのは同じ。
管理手数料はiFreeが0.473%で2倍ブルの0.88%より低いが、12/12の投稿でも触れたように、2倍ブルを1倍相当で運用(予算の半額を投資して、残りは預金などで安全に維持)する事によって実質0.88%→0.44%となるわけだ。
そうすると、管理手数料面でも見劣りないのでヘッジ有の「2倍ブル」で長期運用が良いと考えていたわけだが、「iFree」と比較していたところ重大な問題を発見。。
有価証券届出書には

運用目標が達成できたとしても、基準価格の値動きがNifty50指数先物(米ドル建て)の値動きの2倍程度となるのは前日比較した場合であり、2日以上離れた日との比較では通常2倍程度とはなりません。

とあり、これは値動きによっては投資効果が劣後(目減り)していくことであって、中長期運用に向かないのである。

そこで、代替商品は何かないかと探してみたところ、為替ヘッジ有は見つからなかったが、「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty50連動型上場投信(1678)」(以下、上場投信)を発見。
こちらはドルではなくインドルピー建て
そうすると、ルピー円の為替相場の影響を受けるわけで、ルピー円の為替相場を見てみると、

ルピー円の為替相場

ルピー円の為替相場

同じ5年間でドル円も見てみると、

ドル円の為替相場

ドル円為替相場

似たよような値動きである。
もし、逆相関関係があれば、「上場投信(ルピー建て)」と「iFree(ドル建て)」の両方を運用すれば、為替ヘッジ効果が期待できたのだが。
~12/17追記~
「iFree」はドル建てではなく、ルピー建てであった。。
米ドル建てのNifty50指数先物ベンチマークとしているのは現状「2倍ブル」だけでのようであるが、「2倍ブル」はSBIの新NISAでは対象外になると正式アナウンスあり。
運用方法は異なるが米ドル建てで主に運用される?商品を発見。
新光ピュア・インド株式ファンド 
↑ 追記ここまで

長期運用では重大な問題があった「2倍ブル」だが、最後に純資産を比較してみると現時点で2倍ブルが25.33億円、iFreeが510.21億円で実に20倍以上の差である。
純資産が少ないと商品としての維持が困難となり、運用中止(繰り上げ償還)となるリスクについてはどうだろう?
ググってみると、

繰り上げ償還をする場合の一つとして、純資産総額(総受益権口数)が一定以下になった場合があり、10億円(口)や30億円(口)としているファンドが多いのです。

純資産の面でも「2倍ブル」はちょっと危うしというところか?