遅かれ早かれ株価暴落。その時、資産をどう守るか!

株価暴落時の具体的なヘッジ方法を以前投稿し、その補足内容を含む投稿も行っているが、それらを整理し更に修正した。
プロフでも触れているようにこのブログは自己管理用の要素が強く、今回の投稿も自分用ではあるが、興味があれば読み進めて頂ければと思う。(対象資産は主に新NISAなどの積立資産)

ちなみに暴落状態とは、VIX指数40以上、Fear & Greed Index 10以下、日経平均PBR1倍以下という定義は一応あるが、「これらの数値まではいかないが暴落状態かも」or「全部の数値は満たしていないが暴落状態かも」と思われる場合も対象としています。

資産防衛手順
まず大前提として、ヘッジによる資産防衛は非上場ファンド(上場投信を除く投資信託)に対して行う事としています。
ヘッジする位なら売却すればという考えもあるが、非上場ファンド(以下、単にファンドという)はリアルタイムでの取引ができないので、暴落状態では1日でも待ちたくないとう事で、ザラ場でヘッジできる銘柄を活用する。

なので、ETF(上場投信)やCFDの積立資産についてはザラ場で両建てでヘッジする位ならその資産自体を売却すれば良いという事である。

~ 手順 ~

1.暴落が始まったら、まずは積立設定を解除する。(売却しない)
時間が取れない時は先に「2」から始めてもOK。ある程度の期間、定額積立を行ってる流れで、積立設定の解除が1~2日遅れた所で、金額的な損失は微々たるものであり、それよりも「2」の「出血を止める」方がよっぽど大事である。
2.対象となる資産額に応じてヘッジ銘柄を購入し、まずは出血を止める。
資産額が少ない場合:資産額に見合ったETFやETNのインバースをヘッジ用として現物買いする。(ダブルインバースという手もあるが詳細は後述
資産額が多い場合:日本物資産に対しては日経平均などの先物を、米国などの海外物資産に対しては取引所CFDを「売」で資産額に見合った額で購入する。
3.暴落が一時的と判断すれば、「2」のヘッジ銘柄を売却して積立設定を元に戻しておしまいであるが、暴落が続くようであれば、ヘッジ銘柄を持ったまま積立済ファンドを売却する。

4.「3」で積立済ファンド売却の場合は、株価暴落の底値を狙わず、早めにヘッジ銘柄も売却する。但し、積立済ファンドの売却約定までの間は最低限ヘッジ銘柄を保持する。

5.暴落が止まったと判断したら、今後上がりそうな金融商品をよく見極めて、仕切り直しで定額積立を再開する。(底と判断すれば、まとまった金額を投資する方法もある)

※「2」でヘッジ銘柄の証拠金が足りなければ、用意できる分だけでヘッジ銘柄を「売」で購入し「3」に移行。暴落が続くようであれば積立済ファンドの一部を売却し、その資金でヘッジ銘柄を「売」で追加購入する。

ヘッジ用ETFやETNについて(資産額が少額の場合)
▼日本物ファンドへのヘッジには、
iFreeETF 日経平均インバース・インデックス (1456)
TOPIXベア上場投信 (1569)
iFreeETF TOPIXインバース(-1倍)指数 (1457)
これらもあるが、流動性の観点から次の2つを第一選択肢とする。
NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 (1571)
NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 (1357)

▼米国などの海外物ファンドへのヘッジにはETFやETNがあるETFとETNの違い
NEXT NOTES NYダウ・ベア・ドルヘッジ ETN (2041)
iFreeETF NASDAQ100インバース (2842)
これらはありがたいことにヘッジ有である。

米国ファンドへのヘッジ用CFDについて(資産額が高額の場合)
「NYダウリセット付証拠金取引」か「NASDAQ-100リセット付証拠金取引」がある。
これら取引所CDFは改悪で期限付きになってしまったものの、円建てで為替リスクが無いので原則これらを選択。店頭CFDは期限は無いものの為替リスクが有り、今回のような短期保有が前提では、あえて期限無しを選ぶメリットがない。

インドなど米国以外の海外ファンド資産はどう守るか
▼資産が少額の場合
ヘッジで使うETF(ETN)はインドも一応あるが(NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN (2047))、あまりにも流動性が無い為、インド株ファンドなどへのヘッジに対しては、世界的な暴落であれば、米国の暴落につられてインドなども下がると考えられる事から、ETN (NYダウ)ETF (NASDAQ)を使う。(インド以外の海外ファンドに対しても同様)

▼資産が高額の場合
ヘッジで使う取引所CFDはイギリスの「FTSE100リセット付証拠金取引」の他にはドイツくらいしかない。為替変動リスクはあるが、店頭CFDならもっと多くの国の銘柄がある。(GMOクリック証券など)更に、参照原資産が株価指数先物だけではなく、参照原資産がETF株価指数連動型)の店頭CFDも存在するがインドは見当たらない。
世界的な暴落であれば、NYダウやNASDAQの店頭CFDを使う。(インド以外の海外ファンドに対しても同様)

▼資産額にかかわらず共通
実用になるヘッジ銘柄がない国の単独暴落時には、その国のファンドを売却する方法もあるが、これまで通り積み立てを継続し、特に手を打たないのも手である。

ETFのダブルインバースについて
ファンド資産が高額の場合はレバレッジが効いた先物やCFDを用いてファンド資産よりも少ない資金(証拠金)でヘッジするわけだが、先物やCFDは額面が高額の為、ファンド資産が少額の場合には金額が釣り合わず、インバースのETFが出番となる。
では、ファンド資産が中途半端で、先物やCFDでヘッジする程の額面ではないが、ファンド資産と同額のヘッジ資金が必要なETFではヘッジ資金が足りない場合はダブルインバースという手もある。
但し、原指数の2倍の値動きをするETFは上昇・下落を繰り返す過程で、原指数の2倍から乖離し、劣後(価値が目減り)する。
更にインバース自体、ダブルではなく1倍であっても同様の劣後があり、ダブルインバースは両方の意味で劣後する。
なので、中長期には向かないのではあるが、拙者が提唱しているヘッジ方法は短期勝負なので、資金の都合によってはダブルインバースも有りとう所だ。

以下、劣後の実例を示す。

最近1ヵ月間の日経平均株価

上記と同期間の日経平均インバース(NEXT FUNDS)

同じく日経平均ダブルインバース(NEXT FUNDS)

日経平均は1ヵ月間で僅かに下がっているが、「インバース(1倍)」でほぼ変わらない額面(ほんの僅か上がっている)になっており劣後している。
「ダブルインバース」では2倍運用の分が加わり、更に劣後している。

最後に
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
冒頭で断ったようにこの記事は人に見せる為ではなく自分用ではあるが、非公開設定を選択していないのは、自分用のメモだと雑になり、後から読み返しても自分で書いた文章が最悪理解不能となるだけではなく、良く調べないでいい加減な内容にもなりがちなのを防ぐ為でもある。
「資産防衛」などいかにも資産が沢山あるような言葉を使っているが、拙者は今年1月から新NISAを始めたばかり&日々の積立額が非常に少ないので、現在(投稿時)までの積立資産合計は非常にしょぼく、文書中の「資産額が少額の場合」に諸に該当する状態である。
タイトルに入れている「株価暴落」を危惧しており、非常に少額とは言え、このまま積み立てを安心?して続けていく上で必要な「資産額が高額の場合」も想定したワケだ。