今日も終値4万円突破だが米国バブル崩壊で大波に呑まれる!

そうならないと良いのだが、ずっと上がり続けたり高水準が永遠に続くワケがない。
株価下落がいつどれくらいの規模でというのは、地震予知と同じで予測がつかず、しかも突然やって来たりするから始末が悪い。
現在、PERや米マネーストックM2の数値が高く、地震で言う所の歪が蓄積された状態である。。

これもズバリ聞きますが、現在の日本株はバブルなのでしょうか。

熊野英生さん 日本がバブルなのではなく、米国がバブルなのです。

~中略~

コロナ禍で始まった巨大な財政出動と金融緩和によって、世界的に過剰な緩和マネーが物価上昇圧力を生み出しているという見方です。特に顕著なのが、米国マネーのデータです。

【図表3】は、米マネーストックM2(通貨供給量の指標の1つ)ですが、現在、FRBが大幅に金融引締めを続けているにもかかわらず、15%も過剰です。

(図表3)金融引締めをしても過剰な米国のマネー水準(第一生命経済研究所作成)

――今後のビッグイベントの1つ、3月19日にあるとみられる日本銀行の政策修正はどうなりそうですか。

熊野英生さん すでに内田真一日銀副総裁が講演で、政策金利のマイナスを解除して、マイナス0.1%からプラス0.1%に上げて、しばらく利上げはしないと明言していますから、たいした影響はないでしょう。いったん円高にぶれますが、すぐに円安に戻るでしょう。

――もう1つのビッグイベント、FRBの利下げはどうなりますか。

熊野英生さん FRBの利下げ開始は6月ごろと見られます。ドルがより強くなってドル高、円安に向かうと思われます。日本銀行の利上げ、FRBの利下げと、日米金融当局の真逆の動きになりますが、日銀の0.1%程度の利上げなど、米国の大波に飲み込まれてしまうでしょう。

――いずれにしろ、日本としては、鯨が井戸の中で大暴れする事態は避けたいところですが、実質賃銀マイナス20か月連続の私たちにとって、「株価4万円突破」と言われても実感がわきません。

国民にその実感を持たせられるようにするには、日本企業はどうしたらよいと思いますか。

熊野英生さん (前略)

東証統計を見ると、1株あたりの利益(プライム市場)は拡大傾向になり、企業収益は堅調という評価です。しかし、株が割安か、割高かを見る「PER」(株価収益率)は2023年10月の15.2倍から2024年2月には17.2倍にまで上昇しています。

これは、1株利益以上に株価が上がっていることを示しており、企業収益がよくなる「実」の部分以上に、「虚」の思惑がふくらんでいる危険性が感じられます。

拙者は新NISAを始めるにあたり、昨年から年初にかけて「米株のピークアウトを確信」「さしずめ円安終焉濃厚」と声高に言っていた。
米経済はソフトランディングにせよハードランディングにせよ何れリセッションに入り、日本株についても米国につられて下がるというスタンスだ。
更には円安も株高要因であり、今後は日米金利差縮小で円安が一服し、それがまた株価を押し下げる要因になり得る。

でも、それがそうならないでズルズル伸びている。
というより逆で、株価は上がっていて、円安も若干進んでいる。

ある記事では、米経済はノーランディングだという発言まで出ている。

ドル円についてはゼロ金利解除で一旦140円位にという記事も見かけたが、前出の熊野氏の意見ではFRBの利下げを加味するとさらに円安との事である。

拙者も長期的には円安トレンドかとは思っているが、年始の頃に比べて更に円安トレンド感が強まっている事は否めない。