新NISA積立を1ヶ月ちょっとやって思った事

今年から新NISAやiDeCoでファンド積立を始めるにあたって、「米株のピークアウトを確信」と「さしずめ円安終焉濃厚」というスタンスを昨年秋からとっていた。

そのシナリオでいくと、日本などの株価もつられて下がる公算が高い為、国内外の定番の指数物はすぐに始めるのではなく、底値を狙うのは難しいとしても、リセッション真っ只中で、積立を開始すれば良いと考えており、その考えは今も継続中である。

只、以前の投稿でも触れているが、株価下落を狙っているといつまでも始められずに機会を逃す為、株価の下振れを織り込み、中長期保有前提でのファンドを選んで始めた。
それらのファンドが、インド株や半導体関連株(米主体)、高配当系(日本)などで、投資割合は日本1に対して海外2。その海外2の中では米偏重が1、インドが2である。(海外物は円ヘッジ用ファンドをセットで運用)

ところが当初の予想とは異なり、為替は震災もあって円安に振れており、米経済はしぶとく底堅くリセッションはまだ先のようだ。て言うか、米経済はソフトランディングもハードランディングもせず、ノーランディングではないかという楽観論まで出ている。
国内も今日の日経平均が、バブル最高値まであと50円まで迫った場面もあったりと絶好調である。

それはさて置いても、新NISAを始めて早々問題点が出てきた。(投稿時のポートフォリオ

このブログの主な目的は、長期投資をやっていて自分自身でよく分からなくなってブレたり、暴落時にパニックになったりしないように考えを整理する為である。
今回、ここにきて自分の中で納得ができないまま投資を続けるのは精神衛生上も良くないので、問題点を潰す大幅?修正(ブレではない)を行う考えである。(まだ始めたばかりであり、修正が積立済分に及ぼす影響は殆ど無く、むしろこの早い段階で問題点に気付いたのが幸いだ)
但し、今回の大幅?修正後にまた大規模な修正が必要となれば、それは計画が甘かったという事であり、問題を抱えながらの ドルコスト平均法続行も問題だが、修正によってドルコスト平均法維持が崩壊するのも一種の「ブレ」と言わざるを得ない。
なので、今回の修正は色々な想定を考え、念には念を入れて検討する必要があり、時間がかかるかもしれない。
方針決定までの間は積立を大幅に縮小するかローリスク・ローリターンファンドなどで取り合えず積み立てるか、はたまた手仕舞いとするか、それらの組み合わせにするかである。(今月いっぱいは現状維持)

今時点の変更案は次の通りである。
▼インドは単独での暴落には対応出来ないのと、円ヘッジ用ファンドにも資金がかかり運用効率が悪いが、将来への期待と分散投資の一角を担う為に少しだけ残すか?
半導体関連もインド同様、円ヘッジ用ファンドにも資金がかかり運用効率が悪い。円ヘッジは「さしずめ円安終焉」がまずはターゲットになっていたのだが、その円安終焉が無いようであれば、長期的には円安基調の予想が優勢のようなので、円ヘッジを外して投資ウエートを増やすか?
高配当系(日本)については上記2つのような問題はないが、現在の多品種積立を継続しつつ、ベンチマーク超え狙いの非上場ファンドが良いか、定番の指数物よりはパフォーマンスが良い「日経平均高配当株50指数」などをベンチマークとしたETFの方が良いか、両方共良いか、方向性を定める。
▼NISA枠に拘らずにFTSE100を検討する。これが入れば、日本・米中心・インドに加えてイギリスが加わり、より一層の世界分散投資となる。

以下、金融商品別のヘッジ対策とファンド種類別のメリット・デメリットを含め、個別にまとめてみた。

暴落時のヘッジ
▼非上場ファンドの場合
先日投稿の「株価暴落時の資産防衛」で触れたように、非上場ファンドへのヘッジは非上場ファンドでヘッジするよりも、CFDや先物でヘッジした方が約定迄のタイムラグが少ないので、特に週末などを挟む場合は精神的不安も含め、早く手を打てるメリットは大きい。また、レバレッジ効果により、ヘッジ資金の工面がしやすいのもメリットである。
翌日が取引営業日で、1日遅れてのヘッジでも良ければ、非上場ファンド(インバースorベア)を使う手もあるが、それなら保有ファンドを取り合えず売却すれば済む話である。

▼CFDの場合
非上場ファンドの場合はタイムラグの問題があったが、CFDは長時間かつ土日も含め取引ができるので、「買」ポジションを「売」でヘッジする両建てがタイムリーに可能だが、上記の非上場ファンド同様、両建てではなく「買」ポジションを売却すれば良いだけの話だ。
暴落が一時的かどうか判断がつかず、取り合えず両建てという場合でも、CFDの場合は両建てせずにポジションを売却し、一時的な暴落という判断であれば、また買い戻せば良いし、まだまだ暴落が続くと思えば「売」ポジションを短期的に持つ手もある。

ETFの場合
取引時間中は随時売買できるが、夜や土日は取引できないので、上記2つの中間的な性質と言えよう。

インド株ファンド
今までは欧米が大きく株価を上げてきたので、S&P500などで積み立てていれば間違いないみたいな風潮が多々あり、実際そうしている人も多い。
でも、拙者はいささかそこには疑問があり、「半導体関連ファンドがスゴイ!!」で触れたように今後の米国株は怪しいと見ているし、少し古いがジム・ロジャースの記事「S&P500への投資は損になる」でも述べられている。
だから、拙者は「インド株ファンド」偏重でスタートしたのだ。
▼メリット
・将来的に成長が期待できる。
▼デメリット
・円ヘッジ対応版が無いため、為替リスクを負う。
・円ヘッジ用ファンド同時運用の場合、ヘッジ用ファンドにも資金がかかり運用効率が悪い。
・インド単独での暴落の場合、ヘッジ商品が見当たらない。

半導体関連株(米主体)などのテーマ型ファンド
景気変動に左右されやすいが、定番の指数物よりパフォーマンスが良いのではないかとの判断で「半導体関連」を選定。(三菱UFJのS&P500ファンドシャープレシオは大差ない)
▼メリット
半導体は歴史も長く、将来も必要不可欠であり、成長が期待できる。
・世界的暴落時のヘッジ想定がある程度できている。
▼デメリット
半導体関連は円ヘッジ対応版が無いため、為替リスクを負う。(半導体以外は調べておらず不明)
・円ヘッジ用ファンド同時運用の場合、ヘッジ用ファンドにも資金がかかり運用効率が悪い。
・AI関連ファンドなど急成長分野はITバブル崩壊の二の舞が懸念される。

高配当系などのファンド(日本)
これも半導体関連株同様、定番の指数物よりパフォーマンスが良いのではないかと判断しての選定であるが、「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」というような事がよく言われているようである。(積立を開始してから知った汗)
▼メリット
・為替リスクがない。
・暴落時のヘッジ想定ができている。
▼デメリット
・欧米のような高い上昇率は期待できない。
・長期的にはインデックスファンドより劣る?

FTSE100(イギリス100)のCFD
NISA対象に拘らず視野を広げた結果、検討中の投資先がこれである。
▼メリット
・短期売買向きとされるが高配当が期待でき、長期保有もあり。
・長期的にも右肩上がりか?
・暴落時のヘッジ想定ができている。
▼デメリット
・NISA対象外。
・店頭CFDの場合、為替リスクを負う。
・店頭CFDの期限なしは将来ずっと続くか?(期限があると、配当目当てでの長期保有が不利)
・取引所CFDの場合、円建てのため為替リスクは負わないが、期限もありパフォーマンスが悪い。

~ FTSE100関連情報メモ ~(投稿後も追加・削除あり)
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