ファンド積立、ベストな日にちは?

日経平均TOPIXの投信は、12日、13日、16日、23日あたりがベストのようだ。

 最近の一番人気、S&P500の投信は、7日、9日、11日、23日が同率で最高。29日が最低

 全米株式は毎月1日のリターンが最高。これは米国株全体が右肩上がりで伸びてきたので、月末より月初のほうが約30日早く買える効果が表れた形か。

 日経225は最高だったのが「13日」で、20年の年率平均リターンは8.41%。ワーストは米国S&P500と同じく「29日」で8.30%だった。

「S&P500や日経225などの株価指数は、年金や持ち株会などが月初に買い付けるため、月のはじめは高くなる傾向があります。

 つみたてNISAが始まった18年1月を基準として、昨日6月11日までの約2年半について、毎月1日から31日までの基準価額で積立投資を行った場合のリターンの違い(累積積立金額と6月11日時点での積立投資評価額の差)を調べた。対象ファンドに三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」のシリーズから~(中略)~について調べた。

 もっとも成績が良かったのは、「先進国株式インデックス」で毎月24日の約定日で積立を行った場合で、6月11日時点のリターンは8.57%になった。「先進国株式インデックス」で、最も成績が悪かったのは、約定日が毎月9日で積立を行った場合で、この際のリターンは4.5%だった。

 「国内株式(TOPIX)」が最も良かったのは、毎月23日の約定日(リターンは0.91%)、悪かったのは9日約定日(マイナス2.16%)だった。「バランス(8資産均等型)」は24日約定日が最も成績が良く(1.99%)、9日約定日(マイナス1.23%)が最も成績が悪かった。

20年リターン、最大で1%強の違い
日経平均の場合、積み立てリターンの最大は約定日が16日の67.8%。最小は約定日が3日の66.4%
S&P500の最大は26日約定の104.7%で、最小は19日約定の104%

積立期間を変えるとどうか。

ハイリスク投信では差が大きめ

拙者の新NISA積立は毎月ではなく毎日なので、ベストな日にちは本来なら関係ないが、次のような込み入った事情で今回の考察に至った。

経緯
新NISAで複数のファンドを毎日積み立てている。
ファンド1本あたりの積立金額が最低金額や最低金額に近い状態なのだが、年間積立総額を増やさずにファンドの種類を増やそうと考えたのである。

考察
1回の最低積立金額100円のファンド1本を例に取って説明すると、年間積立金額を変えずに2本など複数本に増やそうと思ったら、1回の積立金額はこれ以上下げられないので、毎日ではく毎月など日数が少ない積立にすれば良いだけの話だ。
でも、値動きが荒いファンドは月1回よりも毎日の方が少しだけ有利な場合が多いので、アクティブ系ファンドがメインの拙者はなるべく積立日数を減らさずに対応できる方法にしてみようと考えた。

しかも、拙者が利用しているSBI証券では日にちごとに積立設定ができる。

ファンド積立の日にち設定画面(PC用)

ファンド1本分の積立金額で2本にしたければ、日数を半分にすればよく、最初は偶数日や奇数日で分けようと思ったのだが、以前投稿の「資信託積立は毎日vs毎月どっち? 毎月ならいつ?」で、有利な日にちがある事を思い出し、偶数日や奇数日ではなく、有利な日にち15日分にしようと思いついたわけだ。
実際の有利な日にちは、前項3つの記事を総合すると、日経平均TOPIXでは10日~24日の15日間というところか。(以下、このような期間を「有利な期間」という)
只、対象となる拙者のファンドが日経平均TOPIXではなく日本高(好)配当系などのアクティブ系なので、このような「有利な期間」の傾向が当てはまるかどうかだ。(少なくても全く正反対ではないと予想するが)
それでも、積立日数を絞ってパフォーマンスが落ちる分を「有利な期間」でカバーできるかもしれない。

1ヵ月の半分の日数は平均で約15.2日だが、15日間の取引で毎日取引の半分になるか取引所休場日(日本のみ)も加味してシミュレーションをしてみた。


<2024.2.3 追記・訂正>
日にち設定などで選んだ日にちが土日祝日や海外の取引所休場日などの場合、その分は翌営業日に繰り下げて買付となるので、例えば15日間選んだ場合は15日分の買付となる。
なので、下記のシミュレーションは無駄で無意味であった(汗)


カッコなしは1ヶ月間の全取引日数で、カッコ内は「有利な期間」15日間の取引日数
2024年
1月:19(11)
2月:19(8)
3月:20(9)
4月:21(10)
5月:21(11)
6月:20(11)
7月:22(10)
8月:21(9)
9月:19(9)
10月:22(10)
11月:20(10)
12月:21(11)
合計245日(合計119日)

2025年
1月:18(10)
2月:18(9)
3月:20(10)
4月:21(11)
5月:20(10)
6月:21(11)
7月:22(10)
8月:20(9)
9月:20(9)
10月:22(10)
11月:18(10)
12月:22(11)
合計242日(合計120日)
1ヶ月間の日数が31日間の月もあり、365日を12等分してその半分だと約15.2日と15日にはならないが、月初や月末の方が年末年始やGWの分、取引所休場日が多いので、月の半ばである「有利な期間」を15日間にすると、ほぼ全体の半分(半分弱)になる。
「有利な期間」を16日間に増やすと、今度は「有利な期間」が半分強となる。
もっと正確に半分にしたければ、『「有利な期間」15日間』で1回あたりの積立金額を2%程度増やせばOKだ。

実践
この手法を用いて新たなファンドを選定追加し、リバランスを今月末に行う予定である。
(リバランス後、その記事のリンクをここに追記予定)
おしまいに
最低金額100円のファンドを1日あたり100円で2つ持つ事を想定してきたが、もしこの方法が有利であれば、ファンドの本数を増やす目的とは別に、毎日積立のファンド積立日数を「有利な期間」に絞って約半分にする代わりに積立金額を約2倍にするというのもありかもしれない。