ETF上場投信のメリットとデメリット

ETFの中には高パフォーマンスで非上場ファンドにはない投信もある。

ETFの場合は、株のようにリアルタイムで売買できるのは言うまでもないが、拙者は非上場ファンドのみで、ETFはまだ保有していない。

先日投稿の「日本株-高配当/ベンチマーク超越ファンド比較」で取り上げた中に非上場ファンドには無いようなベンチマークの高パフォーマンスETFがあり、将来の保有も考え、ETFについて少し調べてみた。

国内ETFはすべて日本の取引所に上場しているため円建てで、一般的な投資信託と同様、海外資産に投資していても、円換算で評価がなされる。対して海外ETFは、外国の取引所に上場している銘柄と、本数は少ないが、日本の取引所に上場している銘柄もある。日本の取引所に上場している海外ETFは、日本円で取引を行い、外国の取引所に上場している銘柄は、現地通貨で取引を行う。米国の法令に基づいて組成され、米国の取引所に上場する米国ETFは、米ドル建てで取引を行うことになる。

米国ETFなら強制的に円換算されることなく、常にドル建てで資産が評価される。保有する米国ETFを売却しても、原則はドルのまま売却代金を受け取れるので、円資産が必要になるまでドルで保有し、自分が良いと思ったタイミングで円に交換できる。

このような分配金再投資型の投資信託の場合、投資家自身が実際に分配金を受け取ることはありません。

一方、ETFの場合は分配金が必ず現金支給されます。

しかし、以下の2つの条件に当てはまる場合はETFより投資信託を選んだ方がよいでしょう。
1) 同じ指数に連動する投資信託ETFが両方あり、両者のコスト差が小さい
2) 新NISAの生涯投資枠1800万円を早めに埋められる資金力がある

ETFの場合、生涯投資枠の1,800万円を使い切った後も分配金が定期的に振り込まれますが、1,800万円をオーバーした分は課税口座で再投資するしかありません(下図参照)。

写真・図版(4枚目)| 新NISA「枠の復活」うまい使い方は? 意外に知らない配当金・分配金の扱いとは | AERA dot. (アエラドット)

新NISAの投資枠は購入に使ったお金(簿価)で計算されますので、分配金を出さない方針で運用されている投資信託の場合は、分配金再投資に新しい非課税枠を使うことはありません。